ライブを撮影する理由
もっと掘り下げて考えてみたらとてもシンプルで自分らしい答えらしきものがみつかった。
写真はアーティストの声になる!!
僕は主にロックバンド、アーティストを撮影しているけど、ステージで見る、あるいはステージで歌っていた自分は大きな建物、大きな街、大きな都市・・・そんな中で孤独に叫ぶたった一人であり一部でしかない。
それはタレントが数十年前のVTRを見るのと同じような感覚で、幼いとかちっぽけなというか若さというか・・・そのときは達成感や充実感で満たされているけど、何やっているんだろう?ぐらい恥ずかしい自分がいたりするんだよね。それに近いといったらちょっと語弊があるかもしれないけど、客観的にみるとステージで熱くひとり叫んでもただの一部でしかないのだ。
それをカメラで追うとどうだろう?
不思議と被写体がまるで世界の中心なのでは?と思うぐらいアーティストを”世界中の声”として切り取ることが出来るのだ!それが気持ちいい。
実際の目で見る広角の世界と広角レンズを使って切り抜いた世界はまるっきり違って、小さな個の孤独は去り、個のうねりが会場を圧倒しているのだ!
だから楽しい!!だから心地いい!!だから撮りたいんだ!!!
人がSNSで自分自身のことを発信して知ってもらいたいという気持ちと同じで、
学生だったころの僕が好きな女性とデートするときに好きな音楽をカセットテープに落として彼女の前でかけたときと同じように、撮影したアーティストの力を写真というツールで最大限に引き上げアーティストの力になたいからなんだ。
写真提供:OPUS Ⅱ
写真協力:村上ポンタ秀一(ドラムセット)
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