生きる
- Ushun Kitahara
- 2020年8月5日
- 読了時間: 2分

僕の写真家としての最大のテーマ「生きる」
今年も夏がやってきた。そして毎年蝉の羽化を見つめながら生きるという意味を自分と向き合い考える。
今日はたまたま生と死を目の当たりにした。
一匹は無事に羽化を終え、翅を伸ばし明日の朝には飛び立つだろう。
もう一匹は、羽化で失敗した蝉の姿だ。おそらく失敗したというよりも外敵によって傷をおい、羽化しきれなかったのだろう。それはこの羽化に成功した蝉によって傷ついたのかも知れないし、あるいはミミズなど他の外敵によって羽化が出来なかったのかもしれない。
地下で数年間外敵から身を守り続け、ようやく地上で羽ばたこうとした矢先にこの蝉の生涯は止まり、いまはただただ死を待つのみなのだ。
僕ら人間はいまコロナと闘っている。
コロナで労働者が減り作物は腐る。出荷したくても働き手がいない。その上に自然災害が今年は世界中に広がっている。
経済を止めても止めなくてもいまのところ明るいニュースがどこにもない。
コロナになったのでは?と自治体あるいはコロナ関連相談窓口に連絡をしてもこれといった話しは聞けず、病院に電話を入れても受診までには病院も慎重で、どこを頼っていいのか分らない。それがいま。
余計なことは考えない。
生きる、生きるしかないのだ。
どんな姿であろうと、どんなに悲しいことを目の当たりにしても、もう生きるしかないのだ。
蝉を見つめながら考える。
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