シャワー
- Ushun Kitahara
- 2020年7月24日
- 読了時間: 1分

外に出るとあの声が!
そう蝉の鳴き声。
散歩しながら耳を声に傾け夏を楽しむ。
人によっては暑苦しい声かもしれないけど、僕はこの声を聞くだけで心地いいのだ。
知っている人は知っていると思うけど、色んな昆虫の一生を考えるのが好きなんだけど、中でも蝉の一生は比較にならないほど好きなんだ。
地中で数年、ようやく地上に出て太陽の光を浴びても長いもので1ヶ月の命。
その間に、鳥をはじめとした天敵に襲われて死んでしまう運命のものもいる。
命がけの求愛。必至に残された時間を生き抜く姿。
そのどれもが僕にはかっこよくて美しいのだ。
あと数週間もしないうちに、死にかけた蝉が路上に下りてくるだろう。
どんなことを思ってどんなことを経験して死を待つのか人間には分らないけど、だからこそ蝉の一生が眩しいのかもしれない。
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