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生まれたとき、別れのとき

  • 執筆者の写真: Ushun Kitahara
    Ushun Kitahara
  • 2020年8月20日
  • 読了時間: 2分

本来の夏であれば太陽の日差しに人々は開放感に溢れ、交際相手と楽しい思い出を築いたり、新しい出会いをロマンティックな空間で肌を寄せ合ったりしているんだろうなぁ。


と、そんなことを今年の夏は考えていました。


そんな中、僕の目の前に現れたのは、蝉のカップルでした。


蝉の交尾をみるのははじめて。散歩がてら持ち歩いているカメラがこれほど有り難く感じたのは今日が一番だ。


今の僕に撮れる写真で彼らを描こう

そう、スマホで撮ったりカメラでただ露出をあわせて撮った写真じゃなく、僕が蝉の生命に感じる思いを形にしよう!そう思ったのだ。


"余命7日といわれる時間。出会いも美しいよね。"


実際にはもう少し生きるそうですが、それでも短い蝉の成虫の時間。

僕たち人間は、今では人生100年なんて言われているぐらい長い寿命。

3年後の未来でさえなかなか定まらない人間にとって、この蝉の儚い時間は僕にとって美しくそして眩しいのだ。


蝉が余命時間を知っているのか?知らないのか?は蝉にしか分らない。

こんな風に感じてしまうのは、知性があって人は残された時間に余裕があるということを当たり前に自覚しているからかも知れない。


今、日本の成人で恋愛を求めない、SEXに興味ない人が増えているのだそうだ。実際毎年、成人式ぐらいの時期や新学期の時期になるとSEXを経験したことがない若い人たちが増加していてニュースになっている。


そして興味があったとしても、どうやってアクションを起こしていいのか分からないから行動しない。という人もいるそうだ。


それはそれでいいのかな?なんて思いつつも一方の僕は、蝉は余命7日の間にアクションを起こして素敵なパートナーを見つけているんだよ!って言いたかったりする。


コロナで経済も見通しが怪しいし、おまけにいつ何処で自分が感染するのか分らない今、人生100年幻想や理想でしかなく、もしかしたら明日隔離されてしまうかもしれない。


好きな人がいるのにその気持ちを伝えられない。

大事なパートナーに優しい言葉を最近かけていない。


みんな人生の時間なんて限られているんだ。

一番大事にしている相手や自身の目標をどんなときも忘れずに生きて下さいね!


生まれたとき、別れのとき。すべて出し切って笑顔で終わらせよう。

 
 
 

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