記憶を撮る
- Ushun Kitahara
- 2021年2月5日
- 読了時間: 3分

canon100mm macro
今回はちょっと、いやかなり上から目線で話します。
僕もまだまだたいしたカメラマンじゃないし、その人それぞれで感じ方捉え方ってあるから正解が決してこれというわけじゃないとした上で、はっきり話をさせてもらいます。
皆さん、今の世の中に必要であってほしい広告ってこういうのなんだよ。
最新のモデルでキレイでスタイリッシュでカッコイイ靴は、プロでカメラマンを数年もやっていたら誰でも撮れちゃう。勿論、出来ない人もいるんだろうけど。
その新しい靴の販売を促進するために広告写真はあるのだけど、靴を売るための写真というすごくドライな印象以外何もないのが皆には分るだろうか?
確かにメッチャメチャ靴が好きで、しかも中学生とか一番何かに影響受けやすい年ごろだったら、もしかしたら家に最新の人気モデルのポスターとかを自分の部屋に貼って飾っている人もいるかもしれない。稀にね。

↑Helios85mm
だからほとんどの多くの広告写真っていうのはそれ以上でもそれ以下でもないある意味残念な写真。これって本物の広告じゃないなって僕は思うんだ。まぁビジネスなので撮ってるカメラマンも割り切っているんだろうけど。と、割り切っているっていう表現を使うんだけど、そう表現しなきゃいけないぐらい世の中に出回っている写真って広告としてそれ以上でもそれ以下でもないとてもつまらない写真ってコトです。
で、そもそもの話。
ほとんどの多くのカメラマンがライトルームなどのソフトでまとめて調整して、それを納品していたりする。まぁ~それでも問題ない。相手側が納得するならね。これって相手が素人相手だからそれが通用するのであって、玄人相手ではきっと通用しない。
写真では分らないなら、あなたの大好きな音楽で比べてみるといい。
特に洋楽はそのあたりが如実に出ている。
世界で凄く人気になったバンドやアーティストのアルバム。
デビューアルバム、2枚目、3枚目のアルバムとあるわけだけど、売れた後に出したアルバムの多くはお腹一杯になっているように聞こえる。刺激がないといえばそれまでだけど、キレイにまとまり過ぎちゃって面白くなかったり、成功が邪魔して貪欲さが音に出ていなかったり。
写真もこれと一緒だ。
そうそう。ある超有名な一流ホテルの結婚式の撮影をしている某写真館さん。お客から幾ら貰っているのかはあえて言わないけど、それなりの金額を受け取っているよ。なのにお客に渡している写真は一枚一枚丁寧に編集するのではなく、一気にまとめて編集してアルバムにして納品。マジかよ!って思ったよ。どの写真もカタチや形式的な写真ばかりで、何の面白みもないダメな写真ばかり。それでこの価格で売りつけてんだ!ってね。

canon 50mm
そりゃダメになるよなぁ~写真業界。
てか、写真のこと何もわからないで口出ししてくるクライントも嫌だけね・・・。
とにかくだ。ストーリーのない感じさせない写真は、今の時代広告にもなれないんだよ。
その1枚を表現するには、1枚1枚を丁寧に仕上げる根気とセンス、そして時間を使える奴じゃないと無理だってことです。
それが世界基準なんじゃないかな?と僕は思います。
今日の写真は、僕の息子が生まれてはじめて履いた靴。
息子が成長し、靴のサイズが合わなくなり無事現役を引退。
短い時間ではあったけど、歩けるようになった息子を一緒にサポートしてくれた大事なアイテムです。感謝とお礼。心をこめて写真を撮りました。 50mmと100mm macro そしてヘリオス85mmで撮影。
どれが好きですか?
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